2004年にアントワープで創刊された『A Magazine Curated By』は、毎号著名なファッションデザイナーをキュレーターに迎え、ストーリー性のあるコンテンツをデザイナーがシーズンごとに新しいコレクションを作るような方法で発信してきました。その中でも、長らく絶版となっていた『A Magazine Curated By Maison Martin Margiela』の限定復刊版やJIL SANDERの共同クリエイティブディレクターを務めるLucie&Luke Meierがキュレーションを務めた第21号は大きな話題を呼んでいます。
そして今回、当店にバックナンバーが入荷いたしました。
CHLOÉのクリエティブディレクターとして活動したNatacha Ramsay-Levi、アメリカのブランド『Rodarte』を手掛けるKate Mulleavy &Laura Mulleavy姉妹、セントラル・セント・マーチンズの卒業制作展をきっかけに注目を集めるSimone Rooha、ヴァレンティノのクリエイティブ・ディレクターを務めるPierpaolo Piccioliなど世界で活躍するデザイナーたちが独自の世界観を表現し、それぞれの美意識やデザイナーとしての精神を映し出しています。装丁にもこだわりが尽くされた読み応えのある永久保存版となりますので、店頭もしくはオンラインストアでぜひご覧ください。
A Magazine #11: Curated by Rodarte
映画『BLACK SWAN』のコスチュームデザインを担当するなど、注目を集めるアメリカのブランドRodarteのKate MulleavyとLaura Mulleavy姉妹がキュレーションを務める。ブランドの世界観を写真、アート、インタビュー、寄稿などから200ページに渡り紹介するほか、2011年秋冬コレクションに登場したキルスティン・ダンストと2012年春夏クチュールコレクション登場したエル・ファニングをフィーチャーした特別ポートフォリオなども収録。 クチュール技術とディテールへのこだわり、ダークでロマンチックな世界観を表現したビジュアルで埋め尽くされた一冊。
A Magazine #18: Curated by Simone Rocha
アイルランド出身のファッションデザイナーSimone Roohaがキュレーターを務める。同じアイルランド出身の詩人シェイマス・ヒーニーや写真家リチャード・モッセ、アイルランド初の女性大統領であるメアリー・ロビンソンなどを迎えるほか、中国の写真家レスリー・チャン、ロビー・スペンサーなどRoohaが思い描く香港の風景を撮影した写真家たちも参加。 繊細かつ知的なファッションへのアプローチを反映した1冊。
A Magazine #20: Curated by Pierpaolo Piccioli
ローマを拠点に活動するファッションデザイナー Pierpaolo Piccioliがキュレーション務める。2016年よりヴァレンティノのクリエイティブ・ディレクターを務め、ファッションにオートクチュールの贅沢な精神を呼び起こし、楽観性、多様性、包括性を提唱するPiccioli。本書ではローマという都市が持つ二重性に焦点を当て、 Joel MeyerowitzによるビジュアルエッセイとPiccioli自身によるポートレートシリーズを収録する。
A Magazine Curated By Natacha Ramsay-Levi
2018年春夏コレクションよりCHLOÉのクリエティブディレクターとして活動し、2020年12月に退任したNatacha Ramsay-Leviについて特集する。Natachaが最後に手がけた2021年春夏ショーは「観ること」「観られること」の二面性が中心的構造で、モデルたちが周辺の通りからパレ・ド・トーキョーに到着する様子をライブビデオストリームで追うという、実験的なプレゼンテーションを用いていた。 オランダ人フォトグラファー Winter Vandenbrinkはショーに密着し、A Magazineのために覗き見のようなドキュメンタリースタイルで写真をプレゼンテーションに合わせて撮影。公共の場とデジタルの場の両方でファッションショーの伝統的な境界線を破るというCHLOÉの決断をシームレスに反映した内容となっている。