現在開催中のフォトグラファー・藤田はるか写真展「winter」。
彼女が魅せられた「雪」の魅力に迫るべく、北海道大学名誉教授で、中谷宇吉郎生誕120年記念事業実行委員会委員長も務める古川義純氏を迎え、トークイベントを開催いたします。
今年は、「雪は天から送られた手紙である」の言葉で知られ、1936年に世界で初めて人工の雪結晶をつくった中谷宇吉郎博士の生誕120年にあたります。「雪の結晶」の美しさに魅せられたことをきっかけに始まった雪や氷の研究は、地球環境科学から物理学まで、非常に幅広い分野で応用されています。
今回、古川先生には、宇宙と結晶の話、温暖化が雪にもたらす影響、雪氷研究が現代にどう繋がっているのかなど、科学の面から見る雪の魅力や可能性についてお話いただきます。
また、映像プロデューサーの森田菜絵氏も加わりながら、映像や写真だからこそ表現できる雪の魅力や、雪が降り積もり景色と一体化した情景としての雪が持つ力、藤田氏が雪に魅せられたきっかけについてなど、メディア表現の面から見た雪についても鼎談予定。雪そのものが持つ魅力はもちろんのこと、作品の理解を深められる内容となっていますので、皆様どうぞご参加ください。
2020年2月22日(土)15:00~16:30
料金:1500円(ワンドリンク付)※小学生以下無料
定員:20名
会場:BOOK AND SONS 3F
申込方法:当店オンラインストアより事前にお申し込みください。
古川義純
1951年滋賀県生まれ。1978年北海道大学大学院修了、1978年から、北海道大学低温科学研究所教員。教授、所長などを経て、2014年定年退職。
同研究所特任教授を経て、2016年から名誉教授。この間、米国砂漠研究所、東京大学物性研究所などの客員教員も務める。専門は、結晶成長学、氷物理学、形の科学、表面物理学、生物物理学など、多岐にわたる。日本結晶成長学会会長(2013−2016年)を務めるなど、研究者コミュニティの発展にも尽力。最近は、 執筆・講演活動などの合間に、菜園、ガーデニング、釣り、サイクリングなどに力を注いでいる。今年度は、中谷宇吉郎生誕120年記念事業実行委員会委員長も務める。
森田菜絵
1976年東京生まれ。NHKのデジタルアート番組制作や日本科学未来館にて先端科学を伝えるプラネタリウム番組の企画・プロデュースに従事。2010年渡蘭、メディアアートの国際的な研究機関であるV2_Institute for the Unstable Mediaを経て、2012年、株式会社マアルトを設立。主なプロデュース作品に、「暗やみの色」、「夜はやさしい」、「BIRTHDAY」、「9次元からきた男」、「ハナビリウム 」など。また、中谷宇吉郎記念財団の事務局として、雪氷学者であり日本における科学映画の先駆者でもある中谷宇吉郎博士のアーカイブズ事業や各種コーディネートも行っている。
藤田はるか
1972年宮城県仙台市生まれ。1998年、渡英。現在、東京を拠点に活動中。
主な展示に、個展「いくつもの音のない川」(2013 年/東京・AL)、東日本大震災のチャリティー・グループ展「sowing seeds」(2013年/ノルウェー、オスロ)、1998 年仙台私立現代美術館での個展など。
写真集に『いくつもの音のない川』(2013年/私家版)、『winter』(2015/HeHe)。
Instagram : fujitaharukaphoto
参考:中谷宇吉郎雪の科学館(石川県 加賀市)