BOOK AND SONSでは3月9日(木)より、写真家・藤田はるかによる写真展「torikumo」を開催いたします。
故郷・東北を写した『いくつもの音のない川』、場所を特定せず雪の景色を収めた『winter』と、対象に目を凝らし、対象と自身の距離感を確かめながら、写真というメディアに定着させてきた写真家 藤田はるか。
torikumoとは、季語の「鳥雲に入る」を由来。
春に北方に帰る渡鳥が雲間はるかに見えなくなることを意味します。
今目の前にある物事はどこから来てどこへ繋がっているのだろう。
私たち生物の命に限らず、絵画や創作物、その被写体もいずれ土に還る。
残されたこれらの絵はどこへ辿り着くのだろう。
本作はそんな疑問から、金箔と銀箔貼りの襖の写真をプリントした印画紙を下地に、古い4×5のフィルムで撮影した美しい自然や動物を、その印画紙に重ねてプリントすることで、襖絵や屏風に描かれてきた花鳥風月を表現しています。
本展示では1Fと2Fのスペースを使い、約26点展示いたします。
はるか長い時間を経て存在する絵画のような作品を会場でお楽しみください。
藤田はるか写真展「torikumo」
2023年3月9日(木)ー3月28日(火)12:00-19:00 水曜定休 /入場無料
東京都目黒区鷹番2-13-3 キャトル鷹番 BOOK AND SONS
03-6451-0845 / shop@bookandsons.com
※駐車スペースはございませんのでお車でのご来店はご遠慮ください。
※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、ご来店の際はマスクの着用をお願いいたします。
※入場制限やアポイントメント制とさせていただく場合がございます。あらかじめご了承ください。
※展示物の関係上、祝花はお断り申し上げます。
藤田はるか
宮城県仙台市生まれ。1998年、渡英。現在、東京を拠点に活動中。主な展示に、個展「いくつもの音のない川」(2013 年/東京・AL)、東日本大震災のチャリティー・グループ展「sowing seeds」(2013年/ノルウェー、オスロ)、1998 年仙台私立現代美術館での個展、個展「winter」(2015年/YKG・東京)(2020年/BOOK AND SONS・東京) など。写真集に『いくつもの音のない川』(2013年/私家版)、『winter』(2015年/HeHe)。
Instagram : fujitaharukaphoto