6月22日(日)より、写真家・原田教正の写真集『My origin photographs』の刊行を記念した展示が、東京・飯田橋のアートギャラリー Roll にて開催されます。本書は、BOOK AND SONSの出版レーベル「Neat Paper」より刊行されたものです。これにあわせ、当店では関連フェアを実施いたします。
原田教正は、武蔵野美術大学で山崎博のもとで写真を学び、在学中より写真家として活動を始めました。
その活動のなかで一貫して叙事性の追求を試みています。
漂流物を撮影したシリーズ〈a Shape of Material〉、変わらず存在しながらも変化をしつづける自然の真理を収めようとした〈Water Memory〉など、それらの作品は普遍的な撮影方法を用い、風景、人物、静物などすべての被写体を等価で捉えることで抒情性を排し、写真の記録媒体という機能を突き詰めることで、そこに内包される言語と時間を顕現させることを志向しています。
フェアでは、新作『My origin photographs』に加え、六切りプリントが付属する特装版も展示・販売いたします。原田氏の作品世界に触れていただける貴重な機会となりますので、ぜひご来店ください。
原田教正「My origin photographs」フェア
2025年6月22日(日)−7月8日(火)
12:00-19:00 水曜定休 /入場無料
東京都目黒区鷹番2-13-3 キャトル鷹番 BOOK AND SONS
03-6451-0845 / shop@bookandsons.com
また連動して開催されるアートギャラリーRollの展示では、近年、原田氏が意欲的に取り組む作品群 〈My origin photographs〉より、2023-2024年の期間、二度にわたるベルリンでの滞在制作の際に撮影したものと、帰国後の東京で撮影した新作をご覧いただきます。
タイトルの〈My origin photographs〉とは、写真家としての活動のなかで抱き続けた「なぜ写真は写真であれるのか」という根源的な問いとともに、原田氏にとって起源となる写真の在り方を求めたものです。
新たな写真の場所を求め、ベルリンへ渡った原田が真摯な眼差しで撮り続けた世界の断片は、写真的概念を解きほぐし、従来とは異なる現れを見るものに予感させます。
原田教正「My origin photographs」
2025年6月22日(日)−7月13日(日) 13:00-19:00月曜休廊 /入場無料
東京都新宿区揚場町2-12 セントラルコーポラス No.105 Roll
080-4339-4949
Kazumasa Harada “My origin photographs” at Roll
原田教正 Kazumasa Harada
1992年 東京都生まれ。
武蔵野美術大学映像学科 在学中より独立。
2023、2024年のベルリンでの滞在制作を経て、2025年9月より同地に拠点を移す予定。