3月16日・17日の2日間にわたり、メンズセーターブランド「Nahyat(ナヤット)」の受注販売会を1Fギャラリースペースで開催いたします。
Nahyatは糸一本、編目一つとひたむきに向き合う営みとして、ヨウジヤマモトでニット部門を担当していた依田聖彦氏が2018年にスタートさせました。ブランド名の「Nahyat」は、“糸を織る”、“籠を編む”などを意味し、ニッティング(knitting)の語源ともされているサンスクリット語が由来となっています。
セーターの素材となる繊維には、羊や蚕、綿や麻などの植物、木材パイプによる再生繊維、化学的につくられたものなど様々な種類があります。それぞれの繊維が特性や多様な情緒を持つ中で、Nahyatはセーターを一つの触媒とし、“糸がもつ多様性を嗜むこと”を主とした衣服をつくっています。そのようなコンセプトを持つ彼らのセーターは、卸をせずに完全な受注生産。また、ウェブサイトには各セーターに使われている糸の形状やゲージ数、品種や重さ、混率、加工、風合いなど、多くのブランドはここまで詳細に記載しないであろうプロダクトに関する全ての情報が紹介されているのも大きな特徴です。服を作るだけではなく、プロダクトのことを伝える過程や着る人へ届けるその瞬間も「服の価値」であり、糸の多様性を「嗜む」経験の場になって欲しいというブランドの思いや願いが込められています。
セカンドシーズンとなる今年は、杢糸でみせる風合いの表現や、裏起毛のリバーシブルニット、ファーの製品染め、機械刺繍、化合繊維への取り組みなど、糸の多様性へ新たなアプローチをしながらニットの解像度をより高めたラインナップに。11型から選ぶことが可能です。メンズとしてデザインされていますが、パターンやサイズで性別を限定せず楽しめるのもセーターの魅力。彼らのプロダクトを直接手にとって感じられる年に一度の貴重な受注期間となりますので、興味を持たれた方はぜひ会場にてご覧ください。
さらに、リミテッドコレクション3型がオフィシャルサイトにて販売中とのこと。限定数に達し次第販売終了となるそうなので、こちらもぜひお見逃しなく。
セーターブランド「Nahyat」受注販売会
2019.3.16(土)– 3.17(日)12:00–19:00
BOOK AND SONS 1Fギャラリースペース
入場料:無料
※お届けは今秋以降を予定。オーダーは2019年2月1日(金)から3月17日(日)の期間中のみ、受注会とウェブサイトにて可能。
Nahyat Limited Collection
オフィシャルウェブサイトにて販売中。
※2nd Seasonの受注会でも在庫がある限り販売予定。3型それぞれ限定数がなくなり次第終了。
Nahyat(ナヤット)
ヨウジヤマモトでニット部門を担当し2017年に独立した依田聖彦(よだまさひこ)がスタート。2018年にファーストシーズンを発表する。
ブランド名の「Nahyat」とは、糸を織る、籠を編むなどを意味するサンスクリット語で、ニッティング(knitting)の語源とされる。ロゴには羊毛の表皮(スケール)の陰影を描写した線が用いられている。
「嗜むという言葉の内奥には、穏やかさや寛容さといった物事に際してのある一つの態度が含まれているように思います。多様さを慈しみ、服をつくる営みとそれを着る人が穏やかであれること。Nahyatは、そんな営為をデザインしていきたいと考えています。」