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エリック・ギルのタイポグラフィ

17th June 2016

BOOK REVIEW

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2012年多摩美術大学美術館で開催された「エリック・ギルのタイポグラフィ – 文字の芸術」の図録。イギリスのMonotype社から出された書体「Gill Sans」。その元となった文字をデザインした芸術家エリック・ギルをタイポグラフィの側面から追った展示会。ギルが残した膨大な石牌や彫刻、スケッチ、彼が携わった印刷物が収録されています。芸術家として文字の造形を追求し、レタリングとタイポグラフィを究めてきた彼の足跡を感じられる図録です。ペンギン・ブックスやロンドン&ノース・イースタン鉄道(LNER)、英国放送協会(BBC)の公式書体として使われ、いまなおスッキリとした幾何学系のサンセリフ書体の代表として名があがるGill Sans。LNERのための書体のスケッチなど、この図録を見ることで、Gill Sansのルーツを感じることができます。もちろん有名なGill Sans書体シリーズの見本ポスターも収録されています。

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