10月3日（木）より、BOOK AND SONSにて辰野しずかによる展示「a moment in time -book-」を開催いたします。
プロダクトを中心にアート制作まで、クリエイティブデイレクター・デザイナーとして幅広く活動を続けている辰野しずか。彼女が手がける草木染めの飴作品と、それらを記録した書籍を空間に展開した展示会です。
「その瞬間」を切りとること
草木染めの飴の作品「a moment in time -ume -」が生まれた2021年は、世界的なパンデミックが起こり、特異な状況でした。
生と死に向き合いながら生活する中で出来たこの作品は、その状況下だったからこそ生み出すことができたのだと、時が経ったいま思います。
砂糖と水を煮詰め、梅の木から抽出した色で染めいているこの飴の作品は、環境に左右されながら形や色を変え、
違う表情も魅せます。梅の木の色もまた、同じ品種であっても育った場所、季節やその個性によって色彩に違いがでるため、
抽出するまで予測がつきません。飴の作品が持つこの「コントロールすることができないうつろい」は、
同じ事象にとどまり続けることのない私たちの日常と共通しており、「その瞬間」を感じられる体験だと考えられます。
「その瞬間」を捉えた作品を記録に残すため、書籍というかたちで、2022年に「a moment in time -ume -」を出版しました。
この度、BOOK AND SONSのご協力のもと、出版した本を空間に展開した「a moment in time -book -」展を行うこととなりました。
草木染めの飴の作品と写真を2Fで展示し、本と写真を1Fで販売しています。作品と共に本の世界も楽しんでいただけると嬉しいです。
— 辰野しずか —
10/4(金)17:00よりどなたでもご参加いただけるレセプションパーティーを開催いたしますので、どうぞお気軽にお越しください。
また、本展の関連イベントとしてトークイベントを開催します。
辰野しずか x 筏 久美子 x 林琢真 トークイベント
辰野しずか個展「a moment in time -book -」の開催に伴い、辰野しずか氏と、ギャラリーディレクター/TOTOギャラリー・間代表 筏 久美子氏、アートディレクター林琢真氏によるトークイベントを開催いたします。
辰野しずか x 筏 久美子 x 林琢真 トークイベント
日程：2024年10月5日（土）15:00~16:30（14:30開場）
開催場所：東京都目黒区鷹番2-13-3キャトル鷹番 BOOK AND SONS 1F
登壇者：辰野しずか、筏久美子、林琢真
料金：¥1,650（税込）
定員：20名 ※オンラインストアより要予約
ご予約はこちら
辰野しずか「a moment in time -book-」
2024年10月3日（木）ー10月13日（日）12:00-19:00 水曜定休 /入場無料
東京都目黒区鷹番2-13-3 キャトル鷹番 BOOK AND SONS
03-6451-0845 / shop@bookandsons.com
※駐車スペースはございませんのでお車でのご来店はご遠慮ください。
※入場制限やアポイントメント制とさせていただく場合がございます。あらかじめご了承ください。
※展示物の関係上、祝花はお断り申し上げます。
辰野しずか
クリエイティブデイレクター・デザイナー。ロンドンのキングストン大学プロダクト＆家具科を卒業し、2011年からデザイン事務所を設立。物事に潜む可能性を探り、昇華して可視化する ことを強みに、実用的な道具や情緒的なオブジェなどを創造する。意匠だけではなく、ブランドの 中枢となるコンセプトメイクや商品企画にも多く携わり、「ものづくりの軸」を見定めたシンプルな表現 を心がけている。
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筏 久美子（いかだ くみこ） ギャラリーディレクター／TOTOギャラリー・間代表
東京女子大学短期大学部、玉川大学卒業。学芸員。TOTOギャラリー・間（TOTO株式会社）にて建築展の企画運営および建築や生活文化系書籍の編集に従事。2016年より現職。世界各都市での建築家講演会の開催、国内外への展覧会巡回、教育ワークショップの企画など、建築文化の普及活動にも取り組んでいる。現在、東京大学非常勤講師。手がけた主な展覧会に「スタジオ・ムンバイ展 PRAXIS」（2013年）、「藤本壮介展 未来の未来」(2015年）、「How is Life?ー地球と生きるためのデザイン」（2022年）など。主な編書に『デザインの輪郭』（深澤直人著）、『中村好文 普通の住宅・普通の別荘』（中村好文著、いずれもTOTO出版）など。
林琢真 アートディレクター
中島英樹に師事。2006年に独立、林琢真デザイン事務所設立。
美術や建築に関する展覧会のメインビジィアルや書籍のアートディレクションを中心に活動。おもな作品に「田根剛:Archaeology of the Future」（TOTOギャラリー・間）、「カール・アンドレ: 彫刻と詩、その間」（DIC川村記念美術館）、「名和晃平: Author」（Sandwich and Pace Gallery）「ポール・ケアホルム: 時代を超えたミニマリズム」（青幻舎）など。おもな個展に「FIGURATIVE AND ABSTRACT」（Lugtje、nadoya ebisu / Fuyu Gallery）など。
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